ベランダ・バルコニーの増築リフォームについて

ベランダ・バルコニーをリフォームで増築する場合、どのような点を気をつけて行えばよいでしょうか。今回は、ベランダ・バルコニーをリフォームで増築する場合のトラブルや解決策についてご紹介します。

ベランダ・バルコニーとは

まず、ベランダ・バルコニーとは何かご存知でしょうか。

その言葉は聞いたことがあるし、使っているという方も多いでしょう。しかし、ベランダ・バルコニーのそれぞれには違いがあるのです。ご存知でしたか。

ベランダ

建物からせり出した人が歩ける場所

屋根がついていて、人が歩けるように建物からの出入り口がある

バルコニー

ベランダの屋根がないバージョン

かつ、手すりでスペースが仕切られている場所

以上がベランダ・バルコニーの定義になります。

ご自身の住宅に増築するのならどちらのタイプになるでしょうか。

次に、あなたのベランダ・バルコニーの増築が失敗しないためにリフォームでのトラブルについてご紹介します。

ベランダ・バルコニーについてのトラブル

ベランダ・バルコニーに関するトラブルを2つあげてみました。せっかくリフォームでベランダ・バルコニーを増築するなら失敗したくありませんよね。この2つのトラブル事例は、あなたにも襲い掛かってくる可能性があるトラブルです。

2つのトラブル事例

1. 1階の部分を増築してその増築部分の2階をベランダにリフォームしました。そして、数年経つとそのベランダに雨水が溜まってしまいベランダとの繋ぎ目から雨漏りが発生しました！
2. もともと日当たりが良かった住宅だったのに、隣にできた住宅のせいで日当たりが悪くなり風通しも悪くなった。このままじゃ息苦しいのでベランダ・バルコニをリフォームで増築してのびのびできる空間を確保したい！

2つのトラブル事例、あなたはどうやって解決するでしょうか。

簡単なトラブルに対しての解決方法をご紹介します。

2つのトラブルに対しての解決方法

1. ベランダ・バルコニーが原因で漏水してるか断定はできません。可能性としては排水溝が詰まって、水位が上昇して、どこかひび割れ箇所から漏水したものでないかと考えられます。こういった雨漏りの場合、水の漏れ出したところを発見することが大変重要になります。ひび割れ等の原因箇所を発見したうえで、コーキング又はその箇所の取替え等漏水の原因を除去することになります。しっかりと、水漏れの原因を突き止めて防水工事を行うことで解決します。リフォーム時にきちんと防水工事を行うことで未然にこういったトラブルを防ぐことに繋がります。
2. リフォームでベランダ・バルコニーを増築したいと考えられるなら、増築部分が道路斜線制限にあたってないか、容積率を超えないか、その他の項目が問題ないか、専門家にお聞きになる事をお勧めいたします。専門的なものですので、ご自身だけで判断するのは難しいと考えます。

次に、明るさを確保するのには屋根に窓を取り付けるのが有効だと思われます。ただ、ベランダを造っても、明るさの確保にはなりません。

風が通らなくなってる事に関しては、外壁の窓だけでなく、各室のドアの上等に欄間窓を設置され、家の中に風の道を確保されると風が良く流れる住まいとなります。南から北へ、東から西へ、ドアの上等に小さな小窓を設け、風の道を設けると良いでしょう。

増築に限らずに、リフォームではメンテンナンスが大切です。例外なくベランダ・バルコニーもその快適な機能を維持するためにはメンテンナンスが重要になってきます。

次は、メンテンナンスのポイントをご紹介します。

メンテナンスについて

メンテンナンスのポイント

1. 5年おきの塗り替え
2. 腐食前に交換リフォーム
3. 定期的な防水工事
4. 5年おきの防水点検
5. 10年おきの防水工事

スチールでできたベランダ・バルコニーは、老朽化・劣化が進むと重さがある分大変危険です。

屋外の鉄部は5年毎にメンテナンス塗り替えをしっかり行ない、腐食が進む前の段階で交換リフォームを行ないましょう。また床の部分が防水されているルーフバルコニーやベランダは、定期的なチェック防水工事が必要となります。防水は切れてしまう前効果が途切れる前にメンテナンスチェックを行うことが大切で、一旦雨漏りがはじまるとコストが倍増してしまうこともあります。防水が施されている床の点検は5年おきに、防水工事の点検は10年おきに最低でも1度は行ないましょう。

いかがでしょうか、リフォームでベランダ・バルコニーを増築する際は今回のトラブルの例を参考にしていただき理想にあった空間を目指してみてください。メンテナンスのしやすさも考慮することで、理想の空間をより長く快適に維持できるかもしれません。

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